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長いトンネル
心の隙間には必ず「魔」が忍び込んできます。

「魔」が全て悪いわけじゃありません。
「魔」とはあくまできっかけに過ぎないのです。

親と過ごす時間が嫌なのと、当初付き合っていた彼氏が時間に融通の利かない人だった為、友人と遊び歩いていました。その時に出会ったのがそこから7年ほどの時間を共有する事になる人でした。

その彼は、私の為に寝る時間を惜しんで会いにきてくれる人でした。
そんな彼に私はよくわがままを言ったものです。
まだ彼氏と別れたわけじゃないのに、その彼と一緒にいる時間は恋人並でした。

少しの期間二股という失礼極まりない状況を過ごしました。
結局最後に選んだのは…後に出会った彼ですがね。


当初安月給な私ですが
食べるものは家に帰ればあるので、新しい彼といる時間を財布の底が尽きるまで楽しみました。
もちろん底が尽きても一緒にいましたが(笑

そんな中、彼に自動車のメンテをしっかりやっていない事を知られ(ぶっちゃけメンテなんてよく分からなかっただけなのですが)早急にメンテをするように言われました。

余計なお金なんてありません。彼もお金のない人でした。

そこで「魔」が囁きました。
「とりあえず借りてどうにかしようか」と…
その時一度は断ったのですが「来月の給料で返せばそれで終わるよ」という言葉に吸い込まれていったのです。


金融マジックって知ってますか???
名前を伏せれば銀行も消費者金融もみんな同じカードなんです。
消費者金融のATMでお金を借りるのって、慣れてしまえば銀行でお金を下ろすのと同じ感覚になってしまうんですよ。それがマジック!!!

保証人もなしで簡単にお金を借りることを知ってしまうと
私のような弱い心を持った人間はたいがいこのマジックにかかります。

さてと、ここからが長いトンネルに入りますね。
このマジックという呪縛からひたすら逃れられずに数年を過ごします。



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まだ序章?
親のしがらみから離れたくて
自宅から近く、融通の利く職場を退職。

その後、拘束時間の長い飲食店へと転職しました。

毎日のように親からは「体調悪いから家に帰ってきて!」と職場に電話。
もちろん私は帰らない。そんな日々を数ヶ月過ごしました。


勤務していた店が新店をOPENさせるため、多忙な日々を過ごすようになります。
本当は仕事の疲れをしっかりと睡眠で癒したかったのですが、家に帰るのが嫌で毎晩のように赤提灯へ…安月給の上この生活ですから、貯金なんて皆無。

それでも「今」が良ければ全て良しといわんばかりに毎日午前様の生活。

そんな中ある人との出会いが私を変えます。
そして更に下降をたどる人生となりました。


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無難と降下
あなたのやりたい事は何ですか?

一番難しい質問でした。
ただただ無難に生きていくことに精一杯でした。

交友関係も無難に
食べることも無難に
働くことも無難に

気が付けば何にも執着しない無難な生き方をしてきました。


その無難な生き方は
いつしか寂しい人生だった事に気が付きます。

無難な交友関係は
友達のいない人生に

無難な食生活は
「好きな食べ物」が思いつかない可哀想な舌

無難な仕事は
後に数回の引越しをする上で就職先を探すのが困難になります


恋愛も同様です。
目の前に「それなり」の良い人がいたら付き合ってきました。
本当に好きとか誰かの為に捧げる事の出来る恋愛というのを以前の私はあまりよく知りませんでした。



いつしか
「友人を得るため」にお金を使って遊ぶようになりました。
「美味しい食事」と言われる物を手に入れるためにお金を使うようになりました。
「高給の仕事」で何とかお金を手に入れるようになりました。
「誰かと恋愛する」為に「一緒にいる時間」をお金で買いました。

一つ一つの事は詳しく書きませんが
使えるお金を手に入れる方法を知った事で急激に降下をはじめます。


決して「お金を稼ぐ方法」ではなく「お金を手に入れる方法」なのです。

多少なり経験のある方なら
何となくこの意味が分かりますでしょうか?




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物欲
あれが欲しい!これが欲しい!あれがしたい!これがしたい!

そういう気持ちが薄かった私。


どうしてこんなに欲がないのだろう?と自分に問いただしてみた所
一番最初に出てきたのは親の離婚。

親が離婚する時に


「あなたはどうしたい?」と聞かれ

「お父さんとお母さんとずっと一緒にいたい」と答えました。

でもそれは叶うわけもなく…


それからでしょうか
何故か人に嫌われないようにひたすら笑い
無難なものしか欲しがらず


今思えば何ともつまらない生き方だったような気がします。


そしてそれは親の離婚を言い訳にしたどん底人生の始まりだったのかもしれません。






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